2024年ワーキングホリデー(状況:10月21日締め切り済み)
ワークビザ(ワーホリ含む)、学生ビザの申請には「バイオメトリックス(指紋&顔写真)」の提出が必要となります。バイオメトリックスの登録は、日本国内では東京、または大阪にある「ビザ申請センター(VAC)」でのみ可能です。 日本国内からの申請者は全員こちらのセンターに直接行って手続きする必要があります。 なお、「ビザ申請センター(VAC)」では、ビザの申請のサポートなども格安で提供しています。(有料サービス)
ワーキングホリデーのビザ申請は本来、一般の人でも手続きできるように考案されていて、実際多くの人が自力で申請しています。留学、ワーホリのサポート同様、高い手数料など払って業者に依頼する必要はありません。
ワーキングホリデーを利用するにあたり、以前は出発前の情報収集・相談など、「(社)日本ワーキングホリデー協会」という非営利機関がありましたが、2010年8月に活動を停止し、現在は通常の留学斡旋会社と同様の営利体制に変わっています。
動画で解説
ビザの基本情報
ビザの申請形態
カナダのワーキングホリデーの参加資格取得は“抽選方式”となります。
まず希望者は待機リストに登録する申請(応募)を行います。
待機リスト登録者には、年に特定の回数(回数は各国によって異なる)行われる抽選(ラウンド)で招待状が送付されます。
そして招待状を受け取った人から順にワークビザの申請(本申請)に進むことができます。
各ラウンドの日時や人数については毎回数日前までに公式サイトで発表されます。
応募の段階では特別な資料や費用は必要なく、当選後に本申請に進むかどうかを決めることができます。
「待機リスト」への登録(応募)を一度行うと最長1年間、招待状を受け取るまで、もしくは資格(年齢など)を失うまで登録は有効となります。 招待状の受信後、任意で辞退の操作をした場合は、引き続き次のラウンドから招待状を受け取ることができますが、招待状を受け取ってから10日間何も操作せず有効期限切れとなった場合は自動的に待機リストから外れます。
概要
ワーキングホリデービザは、観光ビザや、学生ビザとは異なり、若者を対象とした制度で、協定を結んでいる特定の国に最長 1年間滞在する事が出来るという特別なビザです。
取得にはいくつか制限事項もありますが、他のビザと比べて、一番自由度の高いビザと言えるでしょう。
特に、滞在資金を補うために、現地で働く事が出来るというのが、他のビザと大きく異なる点です。
また、ワーキングホリデービザは、一部の国を除き原則として各国毎に 一生に一度しか利用できません。
各対象国によって条件などが異なりますが、カナダは就学 6ヶ月以内(各コース)、就労はビザの期限内であれば特に期限がないなど、他の国に比べると条件が緩いのが特徴です。
目的
ワーキングホリデー制度は、2国間の協定に基づいて、最長 1年間異なった文化の中で休暇を楽しみながら、
その間の滞在資金を補うために就労することが認められている特別な制度です。
この制度は、両国の青少年を長期にわたって相互に受け入れることによって広い国際的視野をもった青少年を育成し、
また、両国間の相互理解、友好関係を促進することを目的としています。
応募条件
- 日本の国籍を有し、日本国内に住所を保持していること
- 年齢が 18歳以上(応募時点)30歳以下(招待状を受け取った時点)である
- 以前にこのプログラムを申請し、ワーキングホリデー就労許可通知書の発給を受けていないこと
- 最低 $2,500(およそ 25万円)相当の資金を有していること
- 滞在期間中の障害、疾病をカバーする医療保険(海外旅行保険)に加入すること
- 帰りの航空券を持っている、または購入できるだけの資金を有していること
- ビザ申請における申請料の支払いができること(料金は下記「プログラム参加費」参照)
旅行保険や航空券の購入は、移民局から許可通知書(Letter of Introduction)を受け取ってから手配しましょう
日本に居ながら現地の旅行保険に加入することも可能です。保険への加入については下記のページを参考にしてください。
- 日本の保険: イーコールズ株式会社
- 現地の保険: ブリッジス・インターナショナル
資金証明として、1週間以内に発行された口座明細書もしくは残高証明書を準備しておくと確実です。提示を要求されることはまずないため、難しい場合はオンラインバンキングの残高ページのスクショを用意しておくと良いでしょう。
基本情報/制限
申請料 | $172(IECプログラム参加費) + $100(ワークビザ申請料) + $85(バイオメトリックス費用) 計 $357 カナダドル 「バイオメトリックス(指紋&顔写真)」を過去10年以内に提出済みの場合は不要 |
---|---|
定員 | 6,500人(2018年 - 2023年:6,500人) |
締め切り | 定員に達し次第(2024年:10月下旬、2023年:10月下旬、2022年:10月中旬、2021年:11月中旬、2020年:コロナにより3月で中止、2019年:10月初旬、2018年:9月初旬、2017年:9月中旬、2016年:10月初旬) |
対象年齢 | 18歳(応募時点)- 30歳(招待状を受け取った時点で30歳であれば可) |
開始年 | 1986年 |
公用言語 | 英語 フランス語 |
就学可能期間 | 最大 6ヶ月 |
就労可能期間 | ビザ期間内で制限なし |
日本国外からの申請 | 可能 |
申請にかかる期間 | 当選後 8週間以内 |
ビザ発給の流れ | ビザ申請で取得した許可通知書(PDFファイル)をカナダ入国時に提示し正式なビザ発給 |
提出書類
待機リストへの登録(応募)の段階では特に提出書類や費用は必要ありません。
招待状を受け取ったあとの本申請(ワークビザ申請)で下記の書類が必要となります。
家族構成フォーム [ IMM5707 ]
顔写真
証明写真をスキャンしたもの(PDFファイル可)、または、自分自身をスマホやデジカメで撮影したデジタル写真。
デジタル写真の規格は下記参照ください。
- 正面を向き頭から肩の上部を含むように撮影(上写真参照)
- ファイルサイズ: 横 420 x 縦 540ピクセル以上
- ファイル形式: JPG 形式
- ファイル容量: 4MB 以内
パスポートのコピー
“顔写真のあるページ”と“入出国スタンプ”のページ。
複数ページある場合はページを分けて 1つの PDFファイルに統合します。顔写真のページのみの場合は写真(写メ)でも可。
カナダに滞在中の場合は、現在のビザもパスポートと同じファイルに統合。
最低一年以上の有効期限があるもの。(ビザの有効期限はパスポートの有効期限内でしか発行されないため)
履歴書
学歴及び職歴の詳細(業務内容、業務期間、就学期間、就学課目等)。 指定の用紙や書式はありません。仕事をするために使用するものではないため必要最低限のシンプルなもので十分です。オンライン申請の中で職歴や学歴を入力する個所があるため、それらとつじつまが合うように記述すると良いでしょう。
クレジットカード
プログラム参加費、ワークビザ申請料の支払いはクレジットカードのみとなります。カードは「Visa」「Master」「American Express」「JCB」などが利用可能です。
バイオメトリックス(指紋&顔写真)
過去10年以内にカナダのビザ申請でバイオメトリックスの提出をしたことがない人は全員必要となります。 日本国内では東京、または大阪にある「ビザ申請センター(VAC)」でのみ手続き可能です。
ワークビザ(本申請)完了後、24時間以内に取得方法などの記載されたレターがオンラインアカウント内に届きます。「ビザ申請センター(VAC)」に連絡して事前予約を行い、直接センターに行って手続きを行います。提出期限はレターを受け取ってから30日以内です。日本国外の「ビザ申請センター」で手続きすることも可能です。
追加書類(該当する場合のみ)
申請完了後に移民局より下記の追加書類の提出を要求される場合があります。
期限までに提出が間に合わない場合は、該当書類の申請をしたことが分かる領収書や控えなどを代わりに提出してください。
警察証明書(Police Certificate)
過去に 6ヶ月間以上他国に住んでいたことがある場合はその国の無犯罪証明書の提出を求められる場合があります。
健康診断書(Medical exam)
上記提出書類の各ファイルには下記のような制限がありますのでご注意ください。
- 各ファイルサイズは 4MB 以内
- ファイル形式は下記のどれかに変換する
- JPG、TIFF、PNG などの画像ファイル
- DOC、DOCX (Microsoft の Word ファイル)
ファイルサイズが 4MB を超えてしまう場合は、PDF ファイル形式とし、DPI を低く(96dpi など)設定して保存すると比較的サイズを抑えられます
PDFファイルの編集・統合
1ページのみのファイルであればデジカメなどで撮影した画像(JPGなど)で問題ありませんが、2ページ以上になってしまうものは PDF ファイルで統合するのが一般的です。
PDF ファイルや画像ファイルの編集には、特別なソフトウェア・ツールが必要になります。下記に代表的なソフトをご紹介します。
PDF関連無料ソフト: PDF の編集・作成には「Foxit J-Reader」。PDF の結合、分割は「PDForsell」。オンラインで PDF 変換するなら「Neevia Technology」などが便利
画像編集用ソフト: 画像のサイズ変更、容量調整には「Pixenate (オンライン版)」、「GIMP for Windows (インストール版)」などが便利
スマホ向けPDF作成・連結: 用紙を撮影して PDF に変換したり、PDFファイルの連結などが可能。「Genius Scan - PDF Scanner(iPhone/iPad版)」、「Genius Scan - PDF Scanner(Android版)」
プログラム参加費
ワーキングホリデーの申請に必要な費用は、$172(IECプログラム参加費) + $100(ワークビザ申請料)の 計 $272 カナダドル です。
過去10年以内に「バイオメトリックス(指紋&顔写真)」の提出をしたことがない人は、上記費用に加えて $85 を一緒に支払います。
これらの費用はビザ申請の終盤にクレジットカードで支払います。
下記などのクレジットカードが利用可能です。
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
申請を辞退した場合、または却下された場合は参加費は自動的に利用したクレジットカードに返金されます。
家族や友達のクレジットカードを利用することも可能です。その場合は、お支払い画面でカードの名義人の情報を入力ください。
申請のタイミング
ワーキングホリデーのビザは、定員に達するまで待機リストに登録された応募者にランダムで招待状が送付され続け、招待状を受け取った順に次のステップ(ワークビザの申請)に進むことができるシステムです。
応募したとしても必ず招待状を受け取れるとは限らず、応募の時期によっては招待状を受け取らないまま定員に達してしまう可能性もあります。ここ数年の傾向では、締め切り直前などタイミングを逃さない限りほとんどの方がビザ取得できています。
招待状を受け取りワークビザの申請をして「(最終)許可通知書」を受け取るまでは最大で 8週間。許可通知書の有効期限は1年のため、早めに応募だけでもしておくと良いでしょう。
「許可通知書」の有効期間内(1年)であれば、いつでもカナダに入国することが可能です。
申請の流れと入力例
参加希望者は、最初に待機リストへの登録を行い、参加許可の招待状を取得後、ワークビザの申請に進みます。
ここでは「待機リストへの登録(応募)」と「ワークビザ申請(本申請)」の2ステップに分けて説明します。
ステップ1 - 待機リスト登録(応募)
待機リストへの登録(応募)は、「MyCIC アカウント作成」、「参加資格の識別(質問への回答)」、「参加者情報の登録(名前や生年月日など)」の順に進め待機リスト(Pool)に登録します。この段階で費用は一切かかりません。
待機リストに登録された候補者は移民局によりランダムに選択され(抽選方式)オンライン招待状が送付されます。
下記の申請ガイドを参考に申請を進めてください。
申請を開始するには MyCICの「アカウント(GCKey)」が必要です。過去にビザの申請をしたことがある人は既存のアカウントにログインしてから申請に進みます。(MyCIC アカウント作成ガイド)
上記はステップとして分けて説明していますが、ログアウトなどしない限り最後まで一つの流れとして進みます。 また、途中ブラウザを閉じてしまったり、エラーなどで終了してしまったとしても、 ログインし直せば終了したところからスタートします。
ステップ2 – ワークビザ申請(本申請)
“招待状”が MyCICアカウント内の「MyMessages」に届くと、登録したメールアドレスに通知のメールが送信されますので、10日以内に次のステップ(ワークビザの申請)を開始します。
下記が「招待状(PDF)」のサンプルです。
ワークビザの申請を開始したらその日から 20日以内に必要書類の提出、参加費の支払いなど全ての申請を完了します。 申請は、「参加者情報の詳細登録」、「提出書類のアップロード」、「支払い」の順に進みます。
下記の申請ガイドを参考に申請を進めてください。
上記はステップとして分けて説明していますが、ログアウトなどしない限り最後まで一つの流れとして進みます。 また、途中ブラウザを閉じてしまったり、エラーなどで終了してしまったとしても、 ログインし直せば終了したところからスタートします。
申請が許可されると
申請が許可されると MyCIC の「MyMessages」に許可証が届き、登録したメールアドレスに通知のメールが送信されます。
許可証(PDF)は「許可通知書 - Port of Entry (POE) Letter of Introduction」と呼ばれ、カナダ入国時に移民局で提示することで、正式なワーホリビザが発給されます。
下記が「許可通知書」のサンプルです。
受け取った「許可通知書」には、2016年3月に実施が開始された電子渡航認証システム「eTA」番号が付加されますので別途 eTAの申請は不要です。(eTA)
申請が却下された場合:
却下の理由を詳述した通知書が送付されます。その場合は、返金ポリシーに基づき、プログラム参加費が返金されます。